米Wall Street Journalの報道をもとに、複数の海外メディアによると、アップルがラッパーのジェイ・Zが手がける高音質音楽ストリーミングサービス「TIDAL」の買収に向けた交渉に入っているようです。
現在も協議中であり、場合によっては白紙に戻る可能性もあるようですが、果たしてどうなるでしょうか。
買収はコンテンツ強化への近道か?
ジェイ・Zが手がける「TIDAL」は、マドンナやリアーナ、カニエ・ウィストにプリンスといった大物アーティストたちが、新曲を「独占配信」することが強みになっています。
この「新曲の独占配信」ですが、世界中の音楽ストリーミングサービスがコンテンツ強化のキーとして取り組んでいるのが現状です。
日本でも「AWA」や「LINE MUSIC」が独占配信や先行配信で他者サービスとの差別化をはかっていますし、サービス飽和状態となっている音楽ストリーミングサービスにおいて、いかに「魅力的でユーザーが求めるコンテンツ」を提供するかが勝負の鍵ですね。
Apple Musicは先日、有料会員数が1,500万人になったとアナウンスしていましたが、ライバルにあたる世界最大の音楽ストリーミングサービス「Spotify」の有料会員数は3,000万人と、その数字は大きく離れています。
この差を埋める手っ取り早い手段として「コンテンツの独占配信」で「ユーザーを集めている」TIDALを買収してしまおうということですね。
実際TIDAL自身の有料会員数は300万人と他サービスに遅れをとっている状況ですし、こrまでも絶えずSUMSUNGなどへの売却話が出ていますので、今後の行方が気になります。