アメリカの著作権管理団体である「Pro Music Rights(PMR)」が、AppleやAmazon、Googleといった音楽ストリーミング配信サービスを相手にして、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に訴訟を起こしています。
「Pro Music Rights(PMR)」は、アメリカ国内のライセンス管理において推定7.4%の市場シェアを持っており、A$AP Rocky、Wiz Khalifa、Pharrell Williamsといった大物から新人アーティストまで多くの楽曲ライセンスを管理している団体です。
訴訟の内容は、こういった音楽ストリーミング配信サービスが、店舗やバー、レストランやホテルといった場所で無許可でBGMとして使用されているにも関わらず、必要なロイヤリティが支払われていないとのことです。
また、訴えられたサービスはAppleやAmazon、Googleの3社に加え、Deezer、iHeartradio、Pandora、Rhapsody、7digital、SoundCloud、YouTubeが含まれています。(※Spotifyは2019年に既に訴訟されています。)
サービス提供側が訴えられるのか・・・
というのが、このニュースを見た時の正直な感想です。
アメリカでは当たり前なのかもしれませんが、驚きでした。
日本でもJASRACをはじめ著作権管理団体はいますが、バーやレストランなど人が集まる商業施設で無許可に音楽を流した場合、バーやレストラン側が訴えられます。
たまにニュースでも取り上げられたりしていますよね。
その為、日本のレストランなどは、わざわざUSENなどに加入して音楽をBGMとして流していますが、仮にSpotifyから音楽を直接流しても、きっとSpotify側は訴えられないと思うんですよね。聞いたことがないです。
ただ、確かにサービス側が著作権処理を行ってくれていれば、店舗側も楽にはなりますよね。
音楽の消費の形がどんどん変化していくこの時代、こういった部分の動向にも注目です。
Source:
MUSIC STREAMING SERVICES REFUSE TO PAY SONGWRITERS WHILE PROFITING FROM THEIR MUSIC