昨年末に2015年中のローンチがアナウンスされていた、ストリーミング動画サービス「Vessel(ベッセル)」が24日、一般向けにサービスを開始しました。
Vessel Watch your favorites here first
Vessel(ベッセル)とは
この動画サービスは、Youtubeに動画を投稿しているクリエイターが、視聴規模に見合ったレベルの報酬がYouTubeから支払われていない不満を解消するためのサービスと言われています。
Vesselの収益モデルは以下の2つです。
- 広告収入
- 月額収入
広告収入はYoutubeでも同じですが、月額収入とは、ユーザーが月2.99ドル(約460円)を支払うと、有名な動画クリエイターの映像に通常より約3日早くアクセス(アーリーアクセス)することができるというものです。
この仕組みは、アーティストのファンクラブとも似ていますね。
3日後には無料でコンテンツを入手することができるのですが、少しでも早くアーティストの映像を見るために支払う金額として、月500円程度というものは妥当な値段ではないでしょうか。
独自にファンクラブを作ることが難しいインディーズバンドにおいては、こういったサービスを使うことは新しいマーケティングの手法になりそうです。
また、アーティスト側も広告収入の70%、月額収入の60%を手にすることができるということですので、新たな収益源となる可能性も秘めています。
まだ日本語化はされておらず、日本のコンテンツもないようですが、先行登録特典で1年間無料でアーリーアクセスができるようなので、早速使ってみました。
Vessel(ベッセル)を使ってみる
本日時点ではPCのブラウザかiOS用アプリのみ対応しているようなので、iOSアプリを使ってみます。
まずは、「SIGN UP」を選択します。
メールアドレスとパスワードを入力します。Gmailでいけました。
ユーザーネームなど基本的な情報を入力します。
当然かもしれませんが、同じユーザーネームは二回登録できませんでした。
日本人はまだ少ないと思うので、今なら自分の名前で取れるかもしれません。
興味があるカテゴリを選択します。僕は「Back Stage Pass」「LIVE PERFORMANCE」「MUSIC」を選んでみました。
この設定は後から追加や削除といった変更ができます。
次に好きなクリエイターをフォローするのですが、、、当然知っている人がいない。
しかも音楽系もまだ少ない。。
ここでは、「Sound ADVICE」という謎のチャンネルをフォローしました。この設定も後から変更できます。
これで登録は完了しました。ローンチ記念として、1年間無料でアーリーアクセスができるようです。
このあとチュートリアルを見ることで、いよいよ利用開始です。
・・・これが本日のトップページです。せっかくのローンチ記念なのに、もうちょっとマシな画面はなかったのか。。
下の方へスクロールすると、ライブパフォーマンスのコンテンツがありました。
正直、YouTubeと似たUIになっていますね。横向きにすると全画面表示でした。
やっぱり現在の動画コンテンツのレイアウトとしては、これが最適なのでしょうか。
その他色々と触ってみましたが、海外で有名なクリエイターがコンテンツを提供しているものの、まだまだコンテンツ数が少ないようでカテゴリによっては何も映像がないカテゴリもありました。これからに期待です。
終わりに
使ってみたところ、やはり「YouTubeと似ている」という印象です。
むしろ日本向けのコンテンツが少ない(全くない?)分、特に日本ではまだまだ魅力が少ないですね。
また、YouTubeも有料コンテンツオプションを提供していますが、正直あまり広まっていません。Vesselの場合も、3日後には無料で見れるコンテンツにユーザーがお金を払うかどうかが最大の焦点になりそうです。
しかしながら、「好きなアーティスト(クリエイター)のコンテンツを早く入手できる」というサービスは、ファン心理にとてもマッチしていると思います。
現状では実績のあるクリエイターに限定してコンテンツ登録ができないようですが、こういったサービスがインディーズシーンにも広まることで、インディーズバンドもこれまでの商流・収益減以外で利益を出せるようになりますね。