2013年結成で、都内だけでなく各地のライブハウスで活動するメロディック・パンクロックバンド「Goofy Stance」さん。
とてもストレートなメロディラインやフレーズが印象に残るバンドだ。
正統派のパンク・ロックサウンド
言葉で音楽を表現するのは難しいが、「ダーダダダダダダ」や「ダダーダダダーダ」という1小節のギターサウンドや曲構成を聴くと、少し懐かしさすら感じる。3ピース構成・高速の8ビート・英語歌詞とどれをとっても1990年代後半を彷彿させるメロコアサウンドだ。
そこに2000年代のエモーショナル/ラウドなコードや曲構成を合わせることで、正統派な音楽の上に新しさを取り入れた日本のパンク・ロックサウンドという印象だ。
敢えて「2000年代のエモーショナルな」と紹介したが、これは僕の勝手な想像だ。バンドの基礎としては「キャッチーなパンクバンド」と言う形があるなかで、少しメロディックな要素を取り入れることで近年見られるようなエモーショナルバンドとの間を目指した音楽を演奏されているように感じた。
Dreamer
YouTubeにMVが公開されている1曲。
まさに90年代の日本のパンクロックだ。
この曲のAメロ、ギターが高速のダウンピッキングでブリッジミュートをしている部分なんて、本当に正統派だ。
やっぱこれだよこれ。まさに僕の青春。
が、それでいて、基本の曲構成を3コードにこだわるわけでもなく、結構多くのコードを利用しているところなどに新しさというか、メロディックでキャッチーな印象を受けた。
Overcome
こちらもYouTubeに公開されている最新曲。
先ほど紹介したDreamer同様、Aメロのギターリフが本当に懐かしさを感じる。
しかしこちらの曲も、その後のBメロのつなぎ方やサビ部分のリフ・メロディに00年代のエモっぽい特徴があるように感じた。90年代のパンクロックでは、G→Am→G→Amみたいに同じコードを繰り返すことはよく見られたが、 この曲のように順番に音を上げていくコード進行は、どちらかというと00年代のエモバンドなどに多く登場してきたような印象がある。
それでも繰り返しになるが、ギターリフやドラムやベースのビートは90年代のパンクロックそのものなので、いい感じにそれらが混ざり合ったような楽曲を演奏されていると思う。
パンク・ロック界隈は新しい顔があまり出てきていないので、注目したいバンドさんのひとつ。
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