LINEは2017年3月8日、楽曲に関するレコード制作、楽曲管理等を行う音楽レーベル「LINE RECORDS」を設立したと発表しました。
コミュニケーションアプリ「LINE」や、自身がてがける音楽配信サービス「LINE MUSIC」と連携し、音楽を通じたコミュニケーションの活性化やユーザーとの接点の拡大を目指すようです。
ついにきたかという感じですね。
レーベル第1弾もLINE MUSICで先行配信開始
「LINE RECORDS」の第1弾として、プロデューサーとして数多くのアーティストのライブやレコーディングに参加するほか、新世代のビートメイカーとして国内外のコンピレーションに多数参加する「Kan Sano」氏が、LINE呼出音(木琴)をリミックスした作品「MODERN LINE(Kan Sano LINE Remix)/ Kan Sano」を、本日より「LINE MUSIC」にて先行配信も開始しました。
本作品は、アメリカをはじめ世界21カ国の数百を数えるレコードショップが参加を表明しているレコードの祭典「RECORD STORE DAY(レコードストアデイ)」限定でアナログ盤の販売も予定しており、RECORD STORE DAY参加店舗にて4月22日より購入可能になる予定です。
MODERN LINE(Kan Sano LINE Remix)/ Kan Sano」※Short ver.
アーティストの青田買いや囲い込みを目指す?
ここからは、僕の想像です。
もともとユニバーサル系やソニー・ミュージック系、エイベックス系といった音楽レーベルの資本が入っているLINE MUSICですが、ついに独自レーベル機能を発表しました。
この狙いは「アーティストの囲い込み」や「青田買い」にあるのかな、という印象です。
SpotifyやApple Musicを始め多くの音楽ストリーミング配信サービスが始まっていますが、現状、機能面や価格面において大きな違いを打ち出すことができず、楽曲の「独占配信」による差別化が競争の中心になっています。
これまでも、このブログで楽曲の独占配信・先行配信合戦については触れてきましたが、各サービス有名アーティストを自社サービスに引っ張ってこようと躍起になっている現状です。
そうなってくると「だったら始めから自分たちで有名アーティストを育てれば良いや」という考えになるのは、ごく自然な流れだと思います。
一部のライブハウスが抱えているアーティストを自分たちのレーベルから売り出していますが、それと同じことを始めるという流れですね。
勝手な予想ですが、今後は今回のLINE RECORDS」のように、音楽配信サービスを手がける会社がレーベル機能を打ち出す流れが続いていくと思います。
今回のレーベル立ち上げは、音楽業界的にも形が変わっていくターニングポイントかもしれませんね!
Source:
LINE、音楽レーベル「LINE RECORDS」を設立 LINE MUSICとともに、音楽とのコミュニケーションを拡大