思わず「これ、マジ?」って声出してしまいましたが・・。
株式会社ICT総研は2月8日、「2017年定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」の概要を発表しました。
それによると、AWAやLINE MUSICといった定額制音楽配信サービスは、2016年末の推計ユーザー数は1420万人で、うち690万人が有料サービスを契約しているとのことです。
2回目ですが、「これ、マジ???」・・。
とりあえず、細かく見ていきます。
有料利用者は8.5%、最も利用者が多いのはApple Music
ICT総研が2017年1月に実施したWebアンケート調査の結果によると、定額制音楽配信有料サービス利用者は374人で全体の8.5%を占めており、無料サービス利用者は436人で9.9%でした。
今回のWebアンケートは対象が4,413人ですので、全体の18.4%にあたる810人が有料または無料の定額制音楽配信サービスを利用していることがわかります。
また年代別にみると、定額制音楽配信サービスのうち有料サービスでは20代~30代の利用率が最も高く、無料サービスでは10代~20代の利用率が高い傾向が見られます。
さらに、定額制音楽配信サービスの中で最も利用者数が多かったサービスは「Apple Music」の298人でした。
2位はLINE MUSICで234人、さらにAmazon Prime Musicが191人、Google Play Musicが140人、AWAが137人、Spotifyが87人、dヒッツが83人、レコチョクBestが71人、その他183人と続いています。
有料ユーザーは、一体何を利用しているのか。
さて、ここからは僕の想像です。
利用サービスの調査は回答が複数回答になっており、さらに「有料利用者」と「無料利用者」の両方を含んだ810人が回答者になっていますので、厳密に「各サービスの有料利用者」を導き出すことができません。
ですが、、、ここで注目したい点は、トライアル期間を除くとApple MusicやGoogle Play Music、Amazon Prime Music(dヒッツやレコチョクBestも)は、基本的に無料で利用できないという点です。
AWAはハイライト再生を無料で、LINE MUSICも30秒の試聴を無料で、Spotifyは無料プランを提供していますが、上記3サービスは無料では一切音楽を聴くことができません。
「有料利用者」「無料利用者」の比率を冒頭で紹介した「有料利用者374人:無料利用者436人」とすると、「46%:54%」の比率と言えます。
トライアル期間が終わったユーザーが有料で利用していると考えると、今回の調査におけるApple Musicの利用者298人のうち46%にあたる137人は有料で利用している仮定します。
同様にAmazon Prime Music利用者191人のうち87人が、Google Play Musicの利用者140人のうち64人が有料で利用していると仮定できますね。
この結果から、有料サービス利用者全体である374人のうち、137人(36%)がApple Musicの利用者、87人(23%)がAmazon Prime Musicの利用者、64人(17%)がGoogle Play Musicの利用者と言えそうです。
これだけで8割近くあるな・・・。
日本のApple Musicの有料利用者は248万人?
ここから、さらに想像を広げてみます。
今回の調査結果で、2016年末の日本の定額制音楽配信サービスは、690万人が有料サービスを契約しているとのことです。
「690万人の有料利用者」のうち「36%がApple Music」と考えると、およそ248万人がApple Musicを利用していることになります。
Apple Musicは全世界の有料ユーザーが2000万人を超えているので、およそ13%が日本のユーザーか・・。
・・・これ、マジ?
世界の音楽市場全体の規模や日本の規模(世界2位)から考えるとありえなくない数字かもしれませんが・・やっぱり僕の想像より多い気がします。
とはいえ「2015年にはdヒッツの有料会員が300万人を突破!」みたいなニュースもありましたし(その割には今回の利用者少ないな)、以外と国内の定額制音楽配信サービスの有料利用者は多いのかもしれません。
このあたりの数字はなかなか表に出てきませんが、2月末にレコード協会から「2016年の有料音楽配信の実績」が発表されれば答え合わせもできそうなので、今後も調べていこうと思います。
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