アップルとしては異例のコメント発表ですが、ダウンロードを利用しているユーザーはひとます安心ですね。
異例の「否定コメント」を発表
昨日、「アップルに近い音楽業界関係者」の情報として、アップルが定額制音楽配信サービスのApple Musicに注力するため、早ければ2年以内、または3〜4年以内にiTunesでの音楽ダウンロードを終了するとの噂が出回りました。
通常こういった噂には否定も肯定もしないアップルですが、今回はアップル社のTom Neumayr氏が「そういった事実はない」と否定のコメントを出しています。
実際のところ、音楽ダウンロード市場は縮小へ
「火のない所に煙はたたない」と良く言われますが、実際の音楽市場に目を向けると、「ダウンロード」の市場は縮小しています。
以前紹介しましたが、全米レコード協会(RIAA)が発表した最新の音楽販売統計によると、2015年のアメリカ音楽市場では、初めて音楽ストリーミングサービスの売上がダウンロードの売上を上回りました。
ストリーミングサービスの売上が、音楽業界全体の34.3%を占めており、ダウンロード販売の34.0%を上回っています。
こういった音楽市場の背景もあり、「iTunesのダウンロードが終了する」といった噂が出てきたのかもしれません。
アップルとしてもApple Musicに力を入れれば入れるほど、ダウンロード販売からユーザーは遠ざかっていくというジレンマがあると思いますが、しばらく動向には注目です。