気分に合った音楽を再生する。
最近流行りの定額制音楽配信サービスやアプリで良く見かける機能です。
そういった“気分に合わせて音楽を再生する”という機能を搭載しているスピーカーが、僕の中で注目を集めています。
しかし、お値段なんと30万円。とても手が出ないですが、せっかくなので機能を紹介しようと思います。
音楽の機械学習はソフトウェアがメイン
例えば、最近登場した「AWA」では、「MOOD」という機能で、「HAPPY」や「LOVE」、「EXCITED」など、その時の感情や気分に合った音楽が自動でチョイスして流れる機能を搭載しています。
また「Apple Music」でも、新しい音楽に出会う機能として次のような紹介文が使われています。
あなたの好きなジャンルやバンドをApple Musicに教えると、知識豊富な音楽好きのエキスパートたちがさらなるおすすめを提案します。
その他にも、以前このサイトでも紹介したインディーズ系音楽に出会えるアプリ「Lumit」には、「わたしの好みを学習して、未知の音楽を聴かせてくれるアプリ」というキャッチコピーが使われています。「Lumit」を起動して「Normal」や「Relax」を選択すると、気分にマッチした音楽が再生され、さらにはユーザーのリスニング状況や好みを学習していくという機能があります。
このように、これまでは各サービスやアプリ単位で、バラバラにユーザーの好みを学習してきました。
音楽の出口をまとめて、スピーカーが好みを学習する
それが、この「BeoSound Moment」では、これまでサービスやアプリで行われてきた機械学習を、ハードウェアであるスピーカーが行います。もちろんスピーカーの中にソフトウェアが入っていますが、アプリやサービス単位ではなく、すべての音楽をまとめた上でスピーカーが学習するというわけです。
サービスごとにいちいち学習させる必要がないので、音楽を一つに統合できそうです。
「BeoSound Moment」では、ハードウェアに「MoodWheel」という機能を搭載し、気分に合わせて音楽を再生することができます。例えば、ブルーなどの寒色部分をタッチするとスローテンポのゆったりした曲が、赤などの暖色部分ではアップテンポでよりアクティブな曲が自動的に選択される仕組みになっています。
また、再生された音楽を時間帯ごとに記録し、ユーザーの好みを学習する「PatternPlay」という機能も搭載しており、これまでのリスニングパターンに合った音楽を自動再生するということもできてしまいます。
現状、AWAやLINE MUSICといった日本で使えるストリーミングサービスには対応していませんが、ソフトウェアアップデートで対応サービスは増えるようなので、日本での定額制音楽配信サービスの流行に合わせて、今後対応するかもしれません。