ソフトバンクが出資していることで有名な中国の通販会社「アリババ(alibaba)」ですが、このたび音楽事業に参入するべく「Ali Music Group」を立ち上げたと、海外メディア「Complete Music Update」が報じています。
すでにストリーミングサービスで先行している「Tencent」といったライバルを倒すために、元ワーナーのCEOを迎え入れて音楽事業を立ち上げるなど本気度が伺えますが、果たしてどうなるでしょうか。
たぶん日本は関係なさそうですね。
中国のコンテンツ市場は闇が深いが・・
音楽に限った話ではないですが、中国でのコンテンツビジネスにおいては海賊版の問題が度々話題になります。もちろん改善がされてきているとも言われていますが、人口比で考えると、やはりまだまだ有料コンテンツの売り上げが低すぎます。
2014年のデータを、こちらのサイトでキレイにまとめられているので、参考にしてみてください。
GarbageNEWS.com:主要国別の音楽売り上げ動向をグラフ化してみる(2015年)(最新)
日本でも一部そういうところはありますが、中国でもインターネットコンテンツや音楽にお金を払うという習慣が全くないようにも思えます。
しかし、注目すべきは総売上における有料音楽配信の比率です。中国では約90%が有料音楽配信となっていますので、音楽ストリーミングサービスは、もしかすると勝機があるかもしれません。
ただ、おそらくこの有料音楽配信の売上には「YY直播」上での、いわゆるライブ音楽配信みたいなのも含まれてそうですが、どうなんでしょうか。
人口から考えると非常に魅力的な市場で、中国の巨人アリババが本格的に音楽配信に乗り出すとなれば、もしかすると大化けする可能性もありそうです。
Source:
Complete Music Update:Alibaba launches music unit to oversee streaming services