東京だけでなく、全国のライブハウスで活動している「FILTER」さん。結成自体は2011年のようだが、メンバーチェンジを経て現在に至っている。
僕の大好きなピアノの入ったポップ・ロック系バンドなので紹介したい。
王道の爽やかピアノ・ポップ
もう何度も同じこと言っているけど、僕はピアノ弾きなのでピアノが入っているバンド・サウンドが大好きだ。
今回紹介する「FILTER」さんの楽曲は全体的に爽やかなポップ調で、日曜日の朝とか、ちょっとゆったりした日常に聴きたい音楽だ。悪い意味合いはなく、シンプルかつ王道サウンドで攻める音楽なので本当に聴きやすい。
僕の持論だけど、バンドサウンドにピアノを取り入れる場合は、「中音域で曲の土台を作るか高音域で曲を装飾するか」のどちらかになり低音域はあまり使わないと考えている。ベースとぶつかってしまうからね。
今回は公開されている「THE LIGHT」と「TWIGHT」の2曲を聴いただけだが、どちらの曲も中音域にピアノが構えて曲を作り、低音域はベースが、高音域はギターやボーカルがしっかりと味付けして色を出している。
そういった音楽に加えて、これまた爽やかな男女ツインボーカルだ。
以前「MOSTCRANKS」という男女ツインボーカルのバンドさんを紹介した時にも書いたけど、やっぱりボーカル通しの「掛け合い」こそが、ツインボーカルの魅力だと思う。
TWIRIGHT
とにかく優しい音楽。
イントロからゆったりとしたピアノ+ギターサウンドで始まり、同じコードのままAメロへと流れていく。
男性ボーカルから入るが、同じメロディーに女性ボーカルが被せてきて、サビでは女性ボーカルをメインとしてから、今度は男性ボーカルを重ねてくる掛け合いの構成が僕は大好きだ。
楽曲だけでなくメロディラインに耳を向けても全体的にゆったりとしており、落ち着いた雰囲気を楽しむことができる。
THE LIGHT
ピアノだけでなく、シンセサウンドを駆使した完全英語歌詞のアップテンポ・ポップチューン。
バンドのホームページに「唯一無二のオーケストラバンドサウンド」と紹介があるが、その通りのサウンドだ。
AメロやBメロのメロディラインはメロコアなどによく出てくるもので、先ほど紹介した「TWIRIGHT」は「優しさ」がメインだったけど、こちらの楽曲は「明るさ・楽しさ」がテーマのように感じた。
この曲もサビなどでボーカルの掛け合いが気持ち良く登場するところが魅力的。
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