日本レコード協会が発表した「日本のレコード産業2017」によると、2016年の日本音楽市場は、CDなど物理メディアの音楽ソフト総生産は数量で前年比95%の2億1,298万枚、金額で前年比97%の2,457億円となりました。
また、音楽ストリーミング配信などの有料音楽配信売上は、前年比112%の529億円となり3年連続の増加となりました。
この結果、音楽ソフトの生産金額と有料音楽配信(デジタル)の売上の合計は、前年比99%の2,985億円です。
2015年はせっかく3000億円規模に持ち直した音楽市場ですが、またしても割ってしまいましたね。
やはり物理メディアが8割以上を占める日本の音楽市場
もはや2月の発表時点でわかっていた話なので今更書くまでもないかもしれませんが、2016年の音楽ソフト生産金額が2,457億円、有料音楽配信売上が529億円という結果でしたので、日本の音楽市場は物理メディアのシェアが82%を占めたことになります。
先日2016年のアメリカ音楽市場についても紹介しましたが、アメリカの音楽市場はデジタルが75%近く占めており、ストリーミング配信だけでも51%のシェアがあります。
逆の発想をすれば、日本は音楽が売れる最高の市場?
ここまで書いた通り、日本の音楽市場はまだまだ物理メディアが売上の大部分を占めています。これって逆の発想をすると、日本の音楽市場は、まだまだ音楽が売れる最高の市場とも言えますよね。
もちろん皮肉で書いてますよ。
ただ現実として、少なくとも日本においては、アーティストにとって有料配信よりも収益率の高い物理メディアの方が売れているという状況なので、音楽が売れる最高の市場です。
僕のようにCDを聴く術を持たない人たちも増え、物理メディアはユーザー不在という話は多くの人が言い出していますが、この状況がいつまで維持できるのか逆に興味が湧いています。
僕の予測ではあと5年くらいあはCDの方が売れる時代が続くと考えていますが、今後の状況にも注目ですね。
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