またしても興味深いレポートが出てきています。
2017年アメリカのデジタル音楽収益(デジタル音楽の収益だけなので市場全体ではないです)は、2016年の56.5億ドル(約6111億円)から15%増加して65億ドル(約7065億円)となりましたが、これほどまで成長した要因として、ストリーミング型音楽配信サービスによる収益が、2016年の22億ドル(約2391億円)から34億ドル(約3695億円)と約53%も増加したことがあげられとのこと。
このニュースはアメリカ版のBillboardに出ている記事なのですが、ちょっと2016年の数字がRIAA発表と異なっていますね。RIAAの発表だと2016年時点で38億ドルを突破しているはずなので、2017年のストリーミング配信市場はもっと伸びているはずです。収益と売上を、ちゃんと分けて考える必要があるのかな。
いずれにしても2017年版の公式発表がRIAAから出た時に比較する為に、備忘録も兼ねて記事かしておきます。
ストリーミング型音楽配信サービスの成長は止まらない
まぁ数字的には若干整合性がなく、かつRIAA(全米レコード協会)の発表ではありませんが、ストリーミング型音楽配信サービスの収益が「前年比53%の増加」という点では、このような状況になっていても何らおかしくはありません。
実際2016年上半期だけでアメリカの音楽市場は40億ドルを突破しており、そのうちの60%にあたる25億ドルをストリーミング配信サービスが占めていました。
ここから算出すると2017年のアメリカ音楽市場におけるストリーミング配信サービスの売上は50億ドルを超えてくるはずです。53%増加とはいかないかもしれませんが、それに近い割合で成長していることは間違いないですね。
今後RIAAから公式発表が出てくると思いますが、楽しみです。
Source:
Music Streaming Revenue Increased 53 Percent in 2017, Digital Services Report