日本レコード協会(RIAJ)は5月27日、2019年第1四半期(1~3月)の音楽配信売上実績を発表しました。
それによると、音楽配信売上は、前年同期比105%の168億1,900万円となり、うちストリーミング配信によるシェアは60%を超えるまでになりました。2018年1Q時は49%程度でしたので、ちょうど10%程増えたことになります。
一方で、ダウンロードは前年同期比88%の62億400万円となり、シェアは37%でした。
それでは詳細をみていきましょう。
【2019年1Q】音楽配信売上の内訳
まず、音楽配信売上金額全体のシェアをみてみます。
こちらは、ストリーミングが60%、ダウンロードが37%、その他(着メロや着うた、その他のデジタルコンテンツ)が3%となっており、ストリーミングサービスの売り上げが大部分を占めています。
さらにストリーミングを細かくみていくと、以下のように軒並み伸びています。
- サブスクリプション音楽(定額制音楽配信サービス)の売上は前年同期比125%の88億2,700万円
- サブスクリプションの音楽ビデオも同172%の2億4,400万円
- ストリーミング音楽経由の広告収入は、同360%の2億1,400万円
- ストリーミング音楽ビデオ経由の広告収入は、同134%の8億8,100万円
このように、ようやく日本でもサブスクリプション型の音楽配信サービスがジワジワと拡がってきていることがわかります。ちなみに、2018年1Q/2Qの売上シェアは以下のような感じでした。
右肩下がりのダウンロード型音楽配信
一方、ダウンロードの合計は前年同期比88%の62億400万円となっており、世界的な音楽市場同様、右肩下がりが続いています。
まだまだストリーミングを解禁しておらずダウンロード配信のみを行っているアーティストもいますが、いずれ時代の流れには逆らえなくなりそうですよね。
2019年は音楽配信売上だけでなく、日本の音楽市場全体で見てもストリーミングの存在感が増しそうなので、目が離せません。
Source: