<追記>
残念ながら、2015年12月に解散しています。
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2013年4月結成のサイケデリック・ロックバンド「odd-rico(おどりこ)」さん。
本人たちも公言されているが、うん、サイケデリックだ。
なんだこれは。。とんでもないバンドに出会ってしまったと感じている。
サイケと呼ぶにふさわしい音色のギターが印象に残るし、独特な音と音の空間であったり拍子であったりとサイケな要素が盛りだくさんだが、個人的にはロック色を強く感じている。
この興奮が冷め止まないうちに、前のめりに紹介したい。
これだよこれ、ロックな音楽ってのは。
そもそも「ロック」とは、なんなのだろうか。
Wikipediaの情報を引用すると、次のような記載がある。
若者の抱える自己矛盾の表出がロック・ミュージックである
「ロックは反骨精神だ」とか「社会風刺・政治風刺だ」というようなことも良く聞くが、僕はとにかく思いの丈をメッセージとして詰め込んだ音楽をロックだと思っている。
このバンドさんは、まさにそんな感じだと思った。
一度聴いただけだと、物珍しいサイケな強調の音楽に、不思議な感じがする独特な歌詞とメロディーを載せているイロモノのように思うかもしれないが、よく歌詞を聴いていると、かなり強いメッセージを感じる。オフィシャルサイトにも歌詞が公開されているので参考にしてほしい。
ご本人たちは全然そんなつもりはないかもしれないが、僕は本当に素敵でヤバい、"ロックな音楽" に出会ったと思っている。
お門違い
メロディ部分は、延々と同じリズムの上に喋り言葉のような歌詞が載っているのだが、この歌詞がかなり深い。
まるで自分のことを言われているようで、ちょっとドキドキした。
特にバンドマンは思い当たる人が多い気がするが、そのくらい思ってないとバンドマンはやってられなかっただろうと開き直る気持ちもある。
音楽や演奏に耳を向けても、2番終わりの意表をつくフレーズが入ってくるあたりにサイケな要素を感じた。曲全体を通しても疾走感がありつつも、少し気だるいリズムが癖になるロックナンバーだ。
あと、ボーカルの声がかっこいい。
丑三つ時
世界観が半端じゃない一曲。
まったくリズムや音程がつかめない、これぞサイケだ。
そしてやはり歌詞に深いものを感じた。
死んでしまった一人称の目線で歌っているのだが、死んでしまったら何もできないってことを、すごく比喩的に表現しているように感じている。
全体的に掴みどころがなく、ずっと話し言葉のように歌っているのだが、最後の最後に心の底から叫ぶように歌いあげる部分がある。完全に勝手な感想だが、この部分を聴いて毎日大事に生きないとダメだなと強く感じた一曲だ。
繰り返しになるが、ご本人たちは全然そんなつもりはないかもしれない。あくまで僕の感想だ。
そういう意味で、僕にとっては聴けば聴くほどクセになっていくバンドさんだ。