最近、Apple Music関連のニュースばかり追いかけています。
本当に毎日色々と面白い話題(問題?)が出てきていますが、それだけ世間から注目されているということだと感じています。
大手インディーレーベルも配信に合意
Apple Musicが無料期間中もアーティストに印税を払うと表明したことで、大手インディーズレーベル「Beggars Group」も、楽曲を提供することになりました。このレーベルには、アデルやレディオヘッド、ヴァンパイア・ウィークエンドなど、日本でも人気のあるアーティストが所属しています。
結局、この手の定額制音楽配信サービスは「聴きたい曲がない!」というのが、ユーザーにとって一番の不満になります。
アメリカでは、新しくリリースされる楽曲の80%以上はインディーズ系レーベルからのリリースと言われていますので、大手インディーズレーベルを味方にできたAppleは、総合的に得をしたことになると思います。
印税を払ったところでAppleは何も痛くない?
昨日報じられたように、本当に1再生あたりの印税が0.002ドルであったとすると、例えば10,000回再生された場合、印税は20ドル(約2,400円)です。
Apple Musicの曲数について、日本では数百万曲とも言われていますが、グローバルでは3,000万曲以上を配信すると案内していますので、仮に全ての曲が10,000回再生されたとすると、6億ドル(約742億円)です。
数字だけみると恐ろしい金額ですが、そこはさすがのApple。
Appleは2015年1Qの時点で、手元に145億ドル(約1.8兆円)もの現金を持っていますので、そこから考えると、曲数の増加・サービス充実への投資としては安いものではないでしょうか。
<2015.06.26追記>
テイラー・スウィフトは、自身のTwitterで「1989」をApple Music上で配信することを表明しました。他のストリーミングサービスで「1989」は配信されておらず、Apple Musicが今のところ独占的に配信するようなカタチになるので、結果的にAppleは本当に得をしたと思います。
After the events of this week, I've decided to put 1989 on Apple Music...and happily so.— Taylor Swift (@taylorswift13) 2015, 6月 25
This is simply the first time it's felt right in my gut to stream my album. Thank you, Apple, for your change of heart.— Taylor Swift (@taylorswift13) 2015, 6月 25