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拠点を東京に移す必要はない?地方創生アイドルから考えてみた
photo by Portal Focka

地方創生。

ここ最近、テレビや新聞、ネットなど各種メディアでよく聞く言葉です。

首相官邸の言葉を引用すると、以下のように定義されています。

人口急減・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生すること

具体的な中身をみると、高齢者が元気なうちに地方に移住して医療や介護を受けられる共同体「CCRC」に関する取り組みや、各県の首長が人口減少に歯止めをかけ、女性や若者が地方で活躍できる社会づくりのあり方の検討を行ったりと、様々な内容が論じられているようです。

これだけだと本来このサイトのテーマとは全く関係ない言葉ですが、「地方創生」に関する情報を集めていたときに面白い記事を見つけました。

3月末に話題になっていた記事ですが、愛知県の名古屋・大須商店街が生んだご当地アイドル「OS☆U(オーエスユー)」が、3月18日にリリースした「ガンガン☆ダンス/君のために …」が、いきなりオリコン総合デイリーチャートで2位になったというニュースです。

この話題に関連したGirs Newsの記事内の「地方創生アイドル」という単語を見て、こればバンドでも出てくるのかな、と感じました。

元記事:地方創生アイドル!怒濤の快進撃!! 愛知県公認/名古屋・大須商店街が生んだアイドルOS☆U(オーエスユー) メジャーデビュー曲が堂々のオリコン週間CDシングルランキング2位を獲得!!

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もはや東京を拠点に活動する意味はない?

「音楽をやるなら上京だ!」「俺は東京で勝負する!」という言葉がバンドマンの定番だったことや、僕自身も東京で活動していたので、このサイトでは主に東京で活動するインディーズバンドを紹介しています。

実際どんなバンドも最初は小さなハコから大きく育っていきますし、人口の多い東京のライブハウスで活躍して、それから売れていくという流れは合理的だと思っています。

しかし、OS☆Uのメンバーは、東京でも活動するものの、拠点は名古屋です。
スケジュールを見ても、名古屋のライブハウスから地方テレビ局への出演、路上ライブにイベント出演と地方を拠点に活動しています。

そうやって拠点で活動してファンを獲得していくことで、東京のライブハウスで活動することと同等か、もしくはそれ以上の勢いを作れる時代になったのだと改めて実感しました。

何度かこのサイトでも書いていますが、動画サイトや各種メディアがどんどん発達したことで、誰もが世界中に音楽を発信できる時代になっています。

やっぱり場所や時間の制限をなくしていますね。

そういった意味で、「東京を拠点に」と拘る必要は全くないのかもしれません。

いやしかし、OS☆Uを初めて聞きましたが、いい感じに中毒性を発揮している曲ですね。

ガンガン☆ダンス

地方創生バンドがいつか誕生するか

などなど書いておきながら、本当の地方は、地方ライブハウスだけの活動では厳しいと考えています。

僕自身上京組ですが、地元の県内にライブハウスは片手で数える程しかありません。
それも地域によっては、1時間かけてライブハウスに行くなんてこともあります。

やっぱりライブハウスやステージ上でのパフォーマンスを見てこそ得られるものがありますから、こんな状況ではバンドマンもオーディエンスも大変です。

そんな環境にいると、東京に活動拠点を移すことがとても魅力的でした。

しかし、ある程度の規模や経済圏がある都市を対象に限れば、確実に「東京しかない」という時代からは変わりつつあるのではないでしょうか。

今がまさに転換期を迎えている気がします。

「若者が地方で活躍できる社会づくり」という地方創生の目的に、音楽やアーティストは最適だと思いますが、政府の施策や交付金の内容を見たところ、残念ながら音楽系の事業は入っていませんでした。

その一方で「空き家をライブハウスにする提案」や「シャッター街をライブハウスにするプロジェクト」など、様々な取り組みが行われていますので、そういった取り組みこそ地方創生の対象にしてもらいたいものです。

終わりに

珍しく政治ネタを書いてしまい若干まとまりのない内容になってしまいましたが、やはり今後は音楽業界においても、東京集中はなくなるのではと改めて思いました。

東京にメリットがたくさんある状況は当面変わらないと思いますが、札幌・大阪・名古屋・福岡など各地を拠点に活躍するバンドが、これからどんどん出てくる気がします。
実際に出てきていますしね。

せっかく行政が地方を活性化しようとしていますので、アイドルだけでなくバンドもこの流れに乗っかって、音楽業界全体が活気付けばいいなと思います。

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