ついに上場しましたね。
米国時間4月3日、世界最大の音楽ストリーミングサービスをてがける「Spotify」は、直接上場(direct listing)でニューヨーク証券取引所に上場しました。
上場初日の取引では、株価は165.90ドルを付けるなど、事前公開されていた参考価格132ドルを大きく上回る結果となりました。
最終的に初日は公開時点から10%ダウンにあたる終値149.01ドルとなりましたが、終値による時価総額は265億ドルになりました。
ちなみに、この記事を書いている時点(現地時間4月4日の場が開いている)では、さらにダウンして、株価は142ドルになっています。
今回の上場は追加での新株発行などを伴わないので、そもそも上場の意図は不明ですが、長年上場が噂されていたSpotifyの上場が現実になったことのみ、紛れもない事実となっています。この上場が、今後Spotifyのビジネスにどんな影響を与えていくのでしょうか。
しれっとソニーがSpotify株を売却して、ソニー株が上がる
ちなみに今回のSpotify上場を受けて、ある意味メリットを受けたのはソニーかおしれません。
ソニーの発表によると、今回のSpotify上場受けて、ソニーは保有するSpotify株式の一部を売却し、売却益と評価益を2019年3月期に4月3日終値ベースの計約1050億円を利益計上すると発表しました。
また、この発表を受けてソニー株は日本時間の4月4日、一時的に前日比2%高まで上昇しました。
早くもマネーゲームの予感がしていますが、音楽業界の未来を背負っているといってもおかしくないSpotifyが、今後どのような動きをしていくか注目です。